USDZ ファイルの操作

USDZ ファイルは、ジオメトリ、テクスチャ、マテリアルなど、モデルに必要なすべての要素を 1 つのファイルにパッケージ化した 3D 形式です。 また、USDZ は、粗さや金属度などの PBR (写真ベースのレンダリング) テクスチャ マップもサポートしており、リアルなビジュアルの作成に役立ちます。

USDZ は、VFX や拡張現実のワークフローで広く使用されています。 USDZ ファイルを使用する主な利点は次のとおりです。

  • モデルのすべてのパーツが 1 つにまとめられているため、共有や表示が容易です。
  • リアルタイム表示用に最適化されており、互換性のあるデバイスでスムーズに表示できます。
  • USD 形式をベースに、すべてがすぐに使えるようにパッケージ化されています。

USDZ は、リアルなレンダリングが重要なアプリケーションで高品質の 3D アセットを共有するのに理想的です。

注: SketchUp は、USD、USDA、USDC などの他の USD 形式をサポートしていません。 

USDZ ファイルのインポートとエクスポート

USDZ ファイルを SketchUp にインポートするには、以下の手順に従います。

  1. File (ファイル) > Import (インポート) を選択します。
  2. インポートする .usdz ファイルを見つけて選択します。
  3. (オプション) Options (オプション) をクリックします。 デフォルトでは、Preserve Drawing Origin (図面の原点を保持) が選択されています。 このオプションは、元のファイルの原点を使用してファイルをインポートします。 インポート時に図面の原点を保持しない選択も可能です。 OK をクリックして続行します。
  4. Import (インポート) をクリックします。

モデルを USDZ ファイルとしてエクスポートするには、次の手順に従います。

  1. File (ファイル) > Export (エクスポート) > 3D Model (3D モデル) を選択します。
  2. ファイルを保存する場所に移動します。
  3. ドロップダウンリストから、USDZ File (*.usdz) (USDZ ファイル (*.usdz)) を選択します。
  4. 必要に応じてファイル名を変更し、Export (エクスポート) をクリックします。

マテリアルを USDZ ファイルとしてインポートおよびエクスポートする

マテリアルをインポートするには、SketchUp のリーダーを使用します。 SketchUp のリーダーは、マテリアルをインポートするときに、マテリアルの種類に基づいて拡散色を決定するのに役立ちます。 マテリアルにテクスチャが適用されている場合、拡散色は純粋な白に設定されます。 それ以外の場合は、指定した拡散色が使用されます。

SketchUp は、拡散色に 0.5 の係数を掛けて、環境色と鏡面反射色を計算します。 放射色は常に黒に設定されます。 リーダーは、物理ベース レンダリング (PBR) を使用して、マテリアルに適切な金属度、粗さ、アンビエント オクルージョンの値、およびマップを抽出します。

USDZ ファイルでは、リーダーがシェーダー設定に基づいてマテリアル プロパティを次のように抽出します。

  • diffuseColor (拡散色) – 拡散色とマップ
  • normal (法線) – 法線マップ
  • opacity (不透明度) – 不透明度マップとアルファ値
  • displacement (変位) – 変位の強度とマップ
  • roughness (粗さ) – 粗さの値とマップ
  • metallic (金属度) – 金属度の値とマップ
  • emissiveColor (放射色) – 放射色とマップ
  • specularColor (鏡面反射色) – 鏡面反射色とマップ
  • occlusion (オクルージョン) – オクルージョン マップと強度
  • clearcoat (クリアコート) – クリアコートの厚さマップと値
  • clearcoatRoughness (クリアコートの粗さ) – 粗さのマップと値
  • ior (屈折率) – 屈折率のマップと値

SketchUp のライターは、拡散色と不透明度の値に加えて、PBR マップを処理します。 USDZ ファイルでは、ライターは以下のマテリアル特性を保存します。

  • diffuseColor (拡散色) – 拡散色とマップ
  • opacity (不透明度) – 不透明度マップ
  • normal (法線) – 法線マップ
  • displacement (変位) – 変位マップに関連付けられた変位の強度
  • roughness (粗さ) – 粗さの値とマップ
  • metallic (金属度) – 金属度の値とマップ
  • emissiveColor (放射色) – 放射色とマップ
  • specularColor (鏡面反射色) – 鏡面反射色とマップ
  • occlusion (オクルージョン ) – オクルージョン マップに関連付けられたオクルージョンの強度
  • clearcoat (クリアコート) – 厚さマップに関連付けられたクリアコートの厚さ
  • ior (屈折率) – 屈折率マップに関連付けられた屈折率の値

以下は、USDZ ファイルのスナップショットで、書き込まれたマテリアルのプロパティを示しています。

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