モデルに細部を追加する (ブレッドクラム機能)

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SketchUp の操作に慣れてくると、もっと凝ったモデルを作成したくなるものです。 SketchUp には、モデルに細部を追加したり、現実感を与えたりするための機能がいくつかあります。 たとえば、コンポーネント、マテリアル、影、スタイルといった機能です。

マテリアル

SketchUp では、面上に マテリアル をペイントして、モデルに詳細を追加したり、モデルをリアルに見せることができます。 マテリアルとは、やオプションのテクスチャ(イメージ ファイル内で定義) を持つペイントのことです。 たとえば、実際の合成壁板に似た外観つまりテクスチャを持つグレーの壁板マテリアルなどです。 次の図は、グレーの合成壁板マテリアルとグレーの屋根用シングル マテリアルでペイントした建物を示しています。 また、地面には芝生マテリアルを使用しています。

コンポーネントの場合と同様に、SketchUp にはマテリアルのコレクションが備わっています。 これらのマテリアルは、[ペイント] ツールを使用してモデルにペイントできます。 さらに、SketchUp 内で独自のマテリアルを作成したり、テクスチャのイメージ (木の床のイメージなど) をインポートすることも可能です。 実際、現物 (車のイメージなど) のイメージ全体をインポートし、3D モデル上でそのイメージを操作すれば、実物のような外観をモデルに与えることができます。

デフォルトのマテリアル
SketchUp でジオメトリを作成すると、 デフォルトのマテリアル が割り当てられます。 デフォルトのマテリアルは、そのジオメトリを別のマテリアルでペイントすることによって変更できます。

マテリアルの不透明度
マテリアルには不透明度のプロパティ (0 ~ 100% の値) もあります。このプロパティを使用すると、ガラスのように見えるマテリアルを作成できます。 たとえば、窓を作成する場合は、これらのマテリアルを面にペイントします。

面には、2 つの側があります。 通常、SketchUp のマテリアルは面の片側にのみ適用されます。 デフォルトで色がついている側を透明なマテリアルでペイントすると、その面の両側が透明として扱われ、どちらの側から見てもサーフェスが透明になります。 面の裏側が既に不透明のマテリアルでペイントされている場合は、面の表側に透明のマテリアルを適用しても、その裏側が透明になることはありません。 同様に、面の裏側を別の透明なマテリアルでペイントした場合も、その効果が表側に反映されることはありません。 つまり、表と裏で色や透明度が異なる透明な面を作成するためには、両側の面にマテリアルを適用する必要があります。

グループとコンポーネント

グループ および コンポーネント は、他のエンティティを含むことができるエンティティです。 一般に、グループは簡単な操作 (コピーや移動など) を実行する目的で、複数のエンティティを 1 つのエンティティにまとめるために使用します。 たとえば、モデルを作成した後に、その構成エンティティをグループ化すれば、モデル全体を移動できるようになります。 グループの特性は以下のとおりです。

  • 一括選択: グループを選択すると、そのグループ内のすべての要素が選択されます。
  • ジオメトリの分離: グループ内のエンティティは、モデル内の他の部分から保護されています。 グループの外側にあるジオメトリがグループ内のジオメトリに影響を与えることはありません。
  • モデルの編成: グループは他のグループ内にネストできるため、サブグループを階層的に構成できます。
  • マテリアルのグループ化: グループ全体に 1 つのマテリアルを割り当てることができます。このマテリアルは、そのグループ内の個々のエンティティに割り当てられているマテリアルとは別のものです。 詳細については、このトピックの「マテリアル」セクションを参照してください。
  • 描画軸: グループ独自の内部描画軸は維持されます。
  • 位置揃えと穴あけ: グループには、正しい位置に配置し、かつ配置された面 (およびそれらの面に空けられた穴) から離れないようにするための特別な動作があります。

コンポーネントは、特別な性質 (つまり、他のモデルに挿入できるという性質) を備えたグループです。 たとえば、車のモデルを作成して、それを他の SketchUp モデル (家のモデルなど) の中に組み込みます。 作成したモデルはすべてコンポーネントにできます。

コンポーネントはグループの特性を兼ね備えていますが、その他に以下の特性があります。

  • コンポーネント定義: コンポーネント定義とは、(そのコンポーネントをモデルに挿入したときに作成された) すべてのコンポーネント インスタンスの外観と動作を定義したブループリント (青図) のようなものです。 コンポーネント インスタンスを編集すると、それに応じてその定義とすべてのインスタンスが編集されます。 ただし、操作の中には、インスタンスの尺度変更など、個々のインスタンスにしか影響しないものもあります。
  • パフォーマンスの向上: コンピュータのリソースがより効率的に使用されます。これは、コンポーネントを描写するのに必要な情報が 1 回 (コンポーネント定義内) しか保存されていないためです。この情報はすべてのコンポーネント インスタンスによって参照されます。
  • 描画軸: コンポーネントの編集時には、コンポーネント独自の内部描画軸が表示されます。
  • 位置揃えと穴あけ: コンポーネントの作成時に、位置揃えと穴あけの動作を定義できます (グループの場合は、自動的に定義されます)。
注:コンポーネントの特性は、コンポーネントの作成時に定義できます。

グループとコンポーネントコンテキスト
グループまたはコンポーネント内のエンティティは、そのグループまたはコンポーネントの範囲、つまり コンテキスト 内に存在すると言えます。 グループやコンポーネントは全体として変更 (グループまたはコンポーネント内のすべてのエンティティに影響) することも、グループやコンポーネントの個々のエンティティを編集 (グループまたはコンポーネントのコンテキスト内で編集) することもできます。 さらに、コンポーネントを他のコンポーネント内にネストする、グループをコンポーネント内に埋め込む、コンポーネントをグループ内に埋め込むといった操作も可能です。 次の図は、[選択] ツールを使って選択された棚コンポーネントを示しています (黄色の選択色で示されています)。 この棚は、板などのいくつかのサブコンポーネントで構成されています。

次の図は、編集中の棚コンポーネントを示しています。 破線の境界ボックスは、現在そのコンポーネントのコンテキスト内で操作できることを示しています。 この場合、1 つのサブコンポーネント、つまり棚を構成している 1 枚の板が選択されています。 この板は、棚のコンテキスト内にあります。 また、左下隅にはコンポーネントの軸が表示されています。

次の図は、編集中の板コンポーネントを示しています。 ここには、コンポーネントを囲んでいる破線の境界ボックスと、編集中の板を囲んでいる破線の境界ボックスがあります。 個々の板を構成している線や面などのエンティティは、その板のコンテキスト内にあると言えます。

コンポーネントコレクション
SketchUp には、 コンポーネント コレクション が付属しています。これらのコレクションを利用すれば、簡単な操作でモデルに細部を追加できます。 これらのコンポーネントには、標準の建築用コンポーネント (ドアや窓など) のほか、人、車、木、幾何学的な図形などがあります。 また、既存のコンポーネントや自分で作成したコンポーネントを基にして、独自のコンポーネント コレクションを作成することもできます。

注:個々のコンポーネントやコンポーネントのコレクションは、3D ギャラリーから入手できます。

コンポーネント軸
コンポーネントには独自の軸があります。この軸は、デフォルトで描画領域のグローバル軸に一致しています。 これらの軸を動かすと、モデル内のコンポーネントの配置に影響します。

穴あけ動作と貼り付け動作
ドアや窓などのコンポーネントは、特定の向きの面 (たとえば、垂直の壁のサーフェス) に配置できるように設計できます。 この動作は、コンポーネントの貼り付け動作と呼ばれます。

さらに、コンポーネントは、サーフェスに自動的に穴をあけるように設計できます。たとえば、壁に穴をあけることができる窓コンポーネントなどです。 この動作は、コンポーネントの穴あけ動作と呼ばれます。

レイヤ、グループとコンポーネント
レイヤ は、モデル内にあるエンティティの可視性を制御するためのメカニズムです。 各エンティティはモデル内の異なるレイヤに割り当てることができ、これらのレイヤおよびその内容はそれぞれ個別に表示できます。 一方、グループとコンポーネントは、部屋のモデル内にある椅子のコンポーネントなど、モデル内に配置するサブモデルとしてジオメトリを分離する場合に適しています。

注:グループまたはコンポーネント内のエンティティはいくつかの異なるレイヤ上にある場合もあります。

スタイル

スタイルは、モデルや描画領域に特定の外観や触感を与えるために適用する、あらかじめ定義された一連の表示設定です。 スタイルは、特定の種類のエッジや面、空や背景色、 透かし 、およびその他の描画領域効果 (選択したジオメトリを表すための色など) で構成できます。 SketchUp には、複数のスタイルが用意されています。これらのスタイルの中には、モデルの描画中に使用しやすいものと (集中的なレンダリング効果を使用しないもの)、モデルの印刷やプレゼンテーションに適しているものがあります (モデルに手描きのレンダリング効果を与えるもの)。 たとえば、エッジの種類が粗目エッジ、面の種類が隠線モード、背景色が白、空の色が青、地面の色が茶色というように定義されたスタイルが考えられます。

スケッチエッジ
SketchUp では、手描きのように見える スケッチ エッジ など、さまざまな種類のエッジをモデルに適用できます。 スケッチ エッジは、PhotoShop などの描画プログラムを使って独自のスケッチ エッジを作成できるという点で、SketchUp で使用可能な他のエッジ スタイルとは異なります。 スケッチ エッジは、単に複数の手描きストロークを集めたものです。これらの手描きストロークを集めてモデルに適用することで、そのモデルに手描きで作成したような独特な効果を与えることができます。

透かし
透かし は描画領域の背景や前景に配置されるイメージで、描画領域全体に表示されます。 透かしは、モデルの背後に紙のようなテクスチャを適用する場合など、背景を作成する場合に適しています。 また、透かしは、ロゴやその他のグラフィックを画面上に直接配置したい場合にも使用できます。

SketchUp では、モデルに影を付けることによって、そのモデルが実世界にあるかのように見せることができます。 これらの影は、実世界におけるモデルの時刻や仮想位置に基づいて作成できます。 たとえば、影を設定して、東京にある家のモデルが 12 月 10 日の午前 10 時 20 分にどのように見えるかを正確に表すことができます。 また、SketchUp の影は、ジオメトリやカメラ視点に加えた変更を即座に反映するように設計されています。 SketchUp の投影機能は、モデルに奥行き感や現実感を加味するための優れた手段です。

注:SketchUp の投影角度は正確ですが、このレンダリング効果は写実的にすることを目的としたものではありません。 これを補うため、SketchUp のモデルは写実的なレンダリングに優れた他のアプリケーションにエクスポートすることができます。

地面投影
地面投影 は、モデル内の面を使用して平らな面を地平面上に作成する機能です。 これらの面は、背景の色や太陽の角度に基づいて配置され、色が着けられます。 この機能は面への投影に比べて高速で、その影は地平面上にのみ作成されます。 次の図のモデルでは、すべてのジオメトリが地平面またはそれより上にあります。

注:地面投影では、地面より下にジオメトリがある場合に、アーティファクトと呼ばれる予期しないジオメトリが作成されます。 地面投影は、背景が単色で、すべてのジオメトリが地平面より上にあるモデルに対してうまく機能します。


面投影
面投影 は、他の面に対する面の位置に基づき、太陽の角度を使用して影を作成する機能です。 たとえば、次の図では、垂直の立方体の面に基づいて階段上に影が作成されています。 面投影の計算はプロセッサを集中的に使用するため、モデルのサイズが大きい場合にはパフォーマンスが低下する可能性があります。

注:不透明度が 70% 未満の面は透明であるとみなされ、投影は行われません。 不透明度が 70% 以上の面については、影が作成されます。 また、透明の面には影を付けることができません。 次の図は、影が作成されない透明な直方体 (不透明度 70% 未満) (左側) と、影が作成された直方体 (不透明度 70% 以上) (右側) を示しています。


これらの 2 つの投影システムは互いに補い合うように設計されているため、両方の機能を同時に有効にして使用することがよくあります。

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